2020.05.10
コラム, 牛乳房炎
乳房炎を起こす大腸菌群(Coliforms)は、主に大腸菌とクレブシェラ(Klebsiella pneumoniae)で、後者の方が激しい症状を起こす傾向があります。
大腸菌群は多くの場合、甚急性乳房炎として、激烈な症状(食欲停止、泌乳停...
2020.05.10
コラム, 牛乳房炎
大学を卒業して北海道NOSAIに就職した当時(平成3年)、乳房炎を起こすレンサ球菌といえば、「無乳性レンサ球菌(Streptococcus agalactiae:SAG)」が筆頭で、伝染性乳房炎の代表菌種として扱われていました。
そして、...
2020.05.10
コラム, 牛乳房炎
前回までのコラムで、「乳房炎防除管理プログラム」のうち、「方法(搾乳法、治療法)」について書きました。
しかし、その方法を、従事者が正しく実践しているとは限りません。
そのため、従事者(人)のマネジメントが必要になります。
そこで、「人・...
2020.05.09
コラム, 牛乳房炎
今回は、「乳房炎の診断と治療法」です。
乳房炎を正しく診断するには、原因菌の検査が不可欠です。
近年は農場の作業者自らが培養を行うオンファームカルチャーが普及しています。
しかし、せっかく原因菌を特定しても、それに応じた治療法について獣医...
2020.05.09
コラム, 牛乳房炎
今回のコラムから、乳房炎に関わる「方法」として、搾乳法および乳房炎の診断・治療法について解説していきます。
まず、「搾乳法」について、説明します。
正しい搾乳法については、すでに多くの成書で報告されていますが、一般的には以下の方法が推奨さ...
2020.05.08
コラム, 牛乳房炎
牛の健康性指標として、BCS、RFS以外にも、糞(マニュア)スコアがあります。
これは、糞の性状から消化を判定する手法です。
スコア1=下痢
スコア2=軟便
スコア3=パイ状(搾乳牛の標準)
スコア4=やや硬...
2020.05.08
コラム, 牛乳房炎
ルーメンフィルスコア(Rumen Fill Score: RFS)とは、第一胃の充実度、いわゆる「肋張り」のことです。
RFSは、BCSと並ぶ重要な指標です。
BCSが配合飼料などに由来するエネルギー摂取の指標であるのに対し、RFSは粗飼...
2020.05.08
コラム, 牛乳房炎
搾乳工程にインプットされるものは、「牛」および「搾乳資材」です。
通常、「搾乳資材」は酪農専用の製品を説明書通りに使用すれば、問題が生じることは、まずありません。
一方、「牛」については、農場ごとに管理の状況が異なります。
一般に、飼養管...
2020.05.07
コラム, 牛乳房炎
今回のコラムでは、生産状況(アウトプット)の分析例を紹介します。
【A農場】
1.バルク乳体細胞数=平均24万個/ml(年間)
ただし、旬検査で30万個/mlを超えることが1年に8回、発生。
2...
2020.05.07
コラム, 牛乳房炎
総合分析の第一歩は、乳房炎に関わる「生産状況(アウトプット)」を調査することです。
具体的には、バルク乳体細胞数・細菌数、乳房炎発生率、乳房炎による乳の廃棄率などを調査します。
よく、「ウチは乳房炎が多くて困っているよ」という声を聞きます...