今回のコラムでは、生産状況(アウトプット)の分析例を紹介します。
【A農場】
1.バルク乳体細胞数=平均24万個/ml(年間)
ただし、旬検査で30万個/mlを超えることが1年に8回、発生。
2...
4.生産状況(アウトプット)の把握
総合分析の第一歩は、乳房炎に関わる「生産状況(アウトプット)」を調査することです。
具体的には、バルク乳体細胞数・細菌数、乳房炎発生率、乳房炎による乳の廃棄率などを調査します。
よく、「ウチは乳房炎が多くて困っているよ」という声を聞きます...
3.乳房炎の総合分析~タートルチャートの活用
「乳房炎防除管理プログラム」は、ステップ1「乳房炎の総合分析」から始めます。
乳房炎は発生要因が多岐にわたります(人、牛、搾乳機械、牛舎の衛生…)。
そのため、どこから手をつけてよいか、わからないという声をよく聞きます。
つまり、乳房炎を...
2.乳房炎防除管理プログラムの概要
当クリニックが実践する「乳房炎防除管理プログラム」について、解説します。
まず、CAPDo(キャップ・ドウ)という言葉から説明します。
PDCAサイクルという言葉は聞いたことがあると思います。
Plan(計画)→Do(実施)→Check(...
1.総合的な乳房炎の防除
乳房炎に関するコラムを始めることにしました。
私は昨年(H31)4月に畜産コンサルタントとして開業しました。
1年後の今日、まさか、家畜ではなく、人へのウィルス感染症のパンデミックが起きるとは、想像していませんでした。
その影響で、農場H...