コラム

第1章 農場HACCP認証の引用文書、用語

農場HACCP認証基準第1章2.および3.では、引用文書と用語について記載されています。

農場HACCP認証の構築にあたって、認証基準以外の文書(考え方)を用いる場合は、引用文書(出典)を明確にすることが求められています。

一方、用語はコーデックス委員会の「食品衛生の一般原則」「HACCPシステム及びその適用のためのガイドライン」および「農場HACCP認証基準」で使われているものを採用することが要求されています。

コラム「コーデックス規格、ISO規格と農場HACCP認証基準(2019/4/28)」でも書きましたが、HACCPを用いた規格を策定する場合、原則としてコーデックス委員会が定めた「食品衛生の一般原則」「HACCPシステム及びその適用のためのガイドライン」に基づくことが求められます。

そのため、農場HACCP認証基準では、上記のような用語の規定が記述されています。

また、上記3つの規格以外の用語を使う場合には、出典と用語の定義を明確にする必要があります。

例えば、養鶏場と併設するGPセンターでISO22000認証を取得している場合、養鶏部門が農場HACCP認証を構築する際、整合性を図るためにISO22000に特有の用語(例:OPRP=オペレーションPRP)を使う場合があります。この場合、出典としてISO22000:2005/2018を記載し、OPRPがどのようなものか、定義しておく必要があります。

いずれにしても、農場HACCP認証基準以外の文書(考え方)を導入せず、上記3つの規格以外の用語を使わない限り、この部分で判断に迷うケースは少ないと思います。

私の場合、農場にコーデックス規格と農場HACCP認証基準の関係性を説明した上で、「本農場における農場HACCP認証の構築にあたっては、コーデックス委員会の”食品衛生の一般原則”、”HACCPシステム及びその適用のためのガイドライン”および ”農場HACCP認証基準”の用語を原則として使用する」という一文を、管理文書に入れることを推奨しています。

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